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支部センターオブエクセレンス(CoE)への取組み
支部会議が昨年から学会の活性化に向けて取り組み開始した支部CoE(Center of Excellence)シンポジウムの第2回について報告する.支部CoEは,地域・地方にある小ぶりだがとがった技術を中心として大学や企業が連携している活動に注目し,シンポジウムはその活動を全国や全世界に広める(アップストリーム)活動である.第2回は,中国支部主催で行った.本稿ではシンポジウムで紹介された講演の中から,「ひろしまサンドボックス」,広島大学ナノデバイス研究所のアクティビティ,中国支部学生会主催の「フレッシュITあわ~ど」を主に紹介する.
新型コロナウイルスの世界拡大によって,我々の生活スタイルは大きく変化した.感染防止を目的として,人が集まることを避け,移動は最低限,という制限がかかってきた.この状況は,学会活動にも大きな変化をもたらしている.フェースツーフェースの会合を避ける,というネガティブな側面もあるが,一方で,オンライン会議が活性化され,移動せずに,学会に手軽に参加できる,というポジティブな面もある.特に,これまで,東京中心に設定されがちであった学会・研究会は,地方開催との差分が小さくなってきた.東京の優位性が薄まり,地方の活性化を推進する動き,とも捉えられる.このタイミングで,ローカルかつユニークな技術情報を支部から発信して頂く機会として,中国支部主催の第2回電子情報通信学会支部CoEシンポジウムを開催した.
技術の発展や支部のアクティビティとソサイエティ,支部活動の関係を図1に示した.技術で集まるソサイエティやグループの一方,地域では融合している支部活動がある.支部活動は分野は狭いが,「とんがっていること」と「技術を融合した活動」が行える.例えば,物性やデバイスからネットワークまで,といった言わばソサイエティ横断型である.このことが進んだ未来は,図2のように地方に分散したクラスタができ,東京一極集中と,地方の衰退という二つのネガティブな要素を解決する,一つの方策である.
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