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高等教育課程の数学カリキュラムを見ると線形代数(行列)と解析(微積)に重きが置かれている.その理由の一つはコンピュータへの導入のしやすさだろう.一方で,幾何学(図形)はコンピュータというより人間の直感力の醸成に有効である.
私たちの専門分野である電子情報通信工学においても幾何学的教育活動が効果的と考える.本稿ではインピーダンス平面上の長さを測る定規(物差し)であるポアンカレ計量の考え方を紹介する.学生読者が三つのシンプルな直線や円弧の演習課題に触れることで基本的知識が身につく.
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