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電子情報通信技術のもたらす社会・個人への影響――倫理綱領改定に向けて――
小特集 10.
倫理綱領・行動指針の改定について
Revise Charter of Ethics of IEICE
Abstract
2011年に行われた電子情報通信学会倫理綱領の改定と行動指針の制定から10年が経過した.この間に電子情報通信技術の発展により,社会や経済はディジタル化の恩恵を受けて大きく変化し,学会や学会員を取り巻く環境も大きく変化している.その変化に伴い,倫理綱領と行動指針も時代の変化に対応し続けるためにも定期的な見直しの検討が必要である.本稿では,2021年に設置された本会倫理綱領検討小委員会における検討の経緯と,これまでの議論をまとめた改定案を紹介する.
キーワード:倫理綱領,行動指針,ジレンマ
電子情報通信学会倫理綱領(1)は2011年に改定され,その後約10年が経過した.この間,電子情報通信技術の進展と併せて,社会や経済など技術を取り巻く環境は大きく変化している.電子情報通信技術研究においても,人や人由来のデータを対象とする研究のように研究方法も多様化し,改めて研究倫理を検討する必要も生まれており,今後,電子情報通信学会の倫理綱領・行動指針が果たすべき役割は極めて大きい.
本稿では,電子情報通信学会倫理委員会の下に設置された倫理綱領検討小委員会における議論の経過を報告し,倫理綱領と行動指針の改正の方向性について述べる.
検討・見直しの背景は,2022年の電子情報通信学会総合大会のパネル企画原稿(2)に詳細に説明されているため,ここでは原稿を基に概要のみを述べる.
電子情報通信学会の倫理綱領は,1998年7月に制定され,2011年2月に改定された.この2011年の改定では,倫理綱領の条文構成を大幅に変更し,その内容を具体化・明確化する行動指針(3)を示し,倫理綱領の理解の増進を図った.
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