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――電極表面に並ぶことで有機半導体に流す電流を大幅に増加――
産業技術総合研究所と筑波大学のグループは,コーヒーなどの植物に広く分布するカフェ酸(CfA)の薄膜層を有機半導体と電極の間に挿入することで,有機半導体に流れる電流密度が最大100倍に増加することを見いだした.極性のCfA分子が永久双極子モーメントの平均的な配向をそろえて電極上で並ぶことで,電極の仕事関数が増加し,ホールを注入する際のエネルギー障壁を低減できる.
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