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セルフリー通信技術の最新動向
小特集 4.
5Gの高度化と6Gに向けたNew Radio Network Topology
New Radio Network Topology for 5G Evolution and 6G
Abstract
日本では,第5世代移動通信システム(5G)のサービスが開始されたが,今後のトラヒック増加と多種多様な新規サービスに対応するため,5Gの高度化(5G Evolution)と,2030年頃からのサービス開始を目指す6Gの研究開発が進められている.本稿では,5G Evolutionと6Gに向けて我々が検討している,空間領域で分散された新たな無線ネットワークトポロジー(NRNT: New Radio Network Topology)の技術コンセプトについて説明する.また,NRNTの構成技術である反射板や分散MIMOについて,実験やシミュレーションによる定量的な評価結果を紹介する.
キーワード:5G Evolution,6G,反射板,分散MIMO,実証実験
日本では,第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスが2020年3月から開始され,サービスエリアが徐々に拡大されている.今後のトラヒック増加と多種多様な新規サービスに対応するため,3GPPでは5Gの高度化として5G Evolution/5G Advancedの標準化が進められている.また,2030年頃からの商用サービス開始を目指す第6世代移動通信システム(6G)に向けた検討も進められており(1)~(3),無線技術の実証実験も開始された(4),(5).本稿では,5G Evolutionと6Gに向けて我々が検討している,空間領域で分散された新たな無線ネットワークトポロジー(NRNT: New Radio Network Topology)に焦点を当てる.NRNTは,基地局アンテナなどの送受信点(TRP: Transmission and Reception Point)と端末の間において,見通し環境を増やし,パス選択の余地を広げることで,無線アクセス性能の向上や低消費電力化を実現する技術コンセプトである.本稿では,NRNTの概要と構成技術について説明する.更に,NRNTの構成技術である反射板や分散MIMO(Multiple Input Multiple Output)に関して,実証実験やシミュレーションによる定量的な評価結果について紹介し,NRNTの有効性を明らかにする.
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