1200号記念特集 6 ‘もの’を運ぶ

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1200号記念特集 6 ‘もの’を運ぶ Moving “Things” 髙島 康裕

髙島康裕 正員:シニア会員 北九州市立大学国際環境工学部情報システム工学科

Yasuhiro TAKASHIMA, Senior Member (Faculty of Environmental Engineering, The University of Kitakyushu, Kitakyushu-shi, 808-0135 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.107 No.3 pp.219-221 2024年3月

©2024 電子情報通信学会

 今回は「緑~道路は樹へと~」に着目して,私の文章をまとめていく.

作品7 太田 葵(神奈川県川崎市立真福寺小学校4年)

 この文章では,

仮想空間を用いたメタバースによる擬似体験

環境に配慮した浮遊自動車

不要となった道路空間を緑化する温暖化対策

にフォーカスして記述している.とても夢のある話であり,人類の未来がこうなると素敵であると考える.

 私からは,この文章を読んで,思いつくことを書いていきたいと思う.まずは,輸送や移動手段についての記述があるので,その歴史について書き,次に技術の将来について触れていきたい.

1.歴史から見る「‘もの’を運ぶ」

 人類にとって‘もの’を運んだり,移動したりすることは,長い歴史がある(1)

 そもそも,最初のヒトは,自分の手で抱えられたり,水であればすくったりして,自分の足だけで輸送をしていた.ここでは,そもそも移動距離は非常に小さく,また,本当に限られた量の輸送しかできなかった.

 次には,石や動物の骨などを利用した「道具」を使い始める.恐らくその最初は偶然によるものだったであろう.しかし,道具を使うことで生存率が高まった結果,それを積極的に使うようになる.運ぶことに関していえば,器になるようなものを利用することで,運搬の効率が飛躍的に向上する.また,水辺から少し遠くても,生活が可能となることで,活動範囲も広がったことは想像に難くない.そのうちに,その道具を改良し始めた.より効率が上がるような工夫をするようになる.当然,最初は偶然の産物だったはずだが,それが意図して行えるようになっていく.

 土器は,この道具の改良の段階から見ると,更に一段上の状況である.土器は,これまでの石器や骨などと比べて,焼き固めるという「物質の化学的変化」を利用しており,作成の難易度も一段階上がる.そして,「改良」ではなく,「作成」となるため,その部分に強い意思が存在することになる.


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