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STEAM教育の力
小特集 2.
小学生から大学院生までのSTEM教育
――研究視点から――
STEM Education for Elementary through Graduate Students: From a Research Perspective
Abstract
本稿では,筆者が行ってきた小学生から大学院生に至るまでのSTEM教育に関連する実践経験,特に高校生に対しての研究指導内容や,九州大学の大学生や大学院生に対してのSTEM教育活動について紹介しながら,それらを研究活動の視点から考察する.
キーワード:STEM/STEAM教育,プログラミング,研究活動
本稿では,STEM/STEAM教育について,筆者が行ってきた小学生から大学院生に至るまでの授業実践経験,特に高校生に対しての研究指導内容や,九州大学の大学生や大学院生に対してのSTEM教育活動について述べながら,これらの教育活動を研究活動視点から考察する.
米国における科学と数学の教育を強化する必要性の議論は,1957年10月4日のSputnik crisisが大きな契機となったと言われる.1980年代初頭には複数の教育報告書でその必要性が強調され(1),2007年にはCOMPETES法(注1)により,STEM人材育成の動きが強まったと言われている.現在はSTEM/STEAM教育を推進するための能力レベル指標(注2)やカリキュラム(注3)など様々な教材が公開され(注4),アメリカ国内高校のSTEMの知識レベルも定量的に評価の上,ランキングされるまでになっている(例えばU.S. News(注5)).
日本国内の主な取組みには,JSTが進めている次世代人材育成事業(注6)がある.2002年度から始まったスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業での指定校は,令和6年度には全国で225校である(注7).大学側で優秀な生徒を発掘し,将来グローバルに活躍し得る傑出した科学技術人材の育成を目指したグローバルサイエンスキャンパス事業(注8)も2014年度から始まり,これまで24校の取組みがある.筆者が関わる九州大学未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP)(注9)もこの事業から始まった.
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