ニュース解説 検証可能学修情報と連携したAI大学講師システムを開発――GPTs技術による個別最適化教育とハルシネーション抑制を両立――

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Vol.108 No.9 (2025/9) 目次へ

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最近の新聞等で報道された技術情報を深める ニュース解説

検証可能学修情報と連携したAI大学講師システムを開発

――GPTs技術による個別最適化教育とハルシネーション抑制を両立――

 千葉工業大学は(株)DOUと共同で,OpenAIのChatGPT GPTs機能と学修履歴データベースを連携させた「AI大学講師」システムを開発し,2025年5月より実証実験を開始した.本システムは,GPT Actions技術とVerifiable Credential(検証可能学修情報,以下VC)を組み合わせることで,従来困難であった大規模講義における個別最適化指導を実現するとともに,AIのハルシネーション問題を効果的に抑制している.日本の大学教育においてAIが正式に講師として導入されるのは初の試みとなる.

 従来の大学教育では,数百人規模の講義において教員が学生一人一人に最適化された指導を提供することは現実的に困難であった.また,AIチャットボットを教育支援に活用する際には,不正確な情報や根拠のない説明が提供されるハルシネーション現象が課題となっていた.更に,学習過程の記録や成果の客観的証明についても,従来システムでは十分な信頼性を確保できていなかった.


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