
ソサイエティ制を振り返る
小特集編集にあたって
「科学技術が急速に進歩・発展していく情勢では,既成技術者の技術水準は低下しがちである.したがって,学会にはその専門分野の全技術者の水準低下を防ぎ,これを向上させる責任があるのではないか」──これは,丹羽保次郎氏が1968年1月号の「電子通信学会誌」に寄せた一文である.本会は,この言葉に象徴される認識の下,時代の変化に応じて制度や出版の形を刷新し,研究者・技術者が学び続ける場を整備してきた.1972年に論文誌がA:基礎・境界,B:通信,C:エレクトロニクス,D:情報・システムの4分冊体制となり,1986年には現在の名称である「電子情報通信学会」へと改められたことも,その歩みの一端である.

