
PQCに関する暗号解読コンテストで世界記録を達成
──効率的な次世代暗号の実現に向けた安全性評価の理論を実証──
株式会社KDDI総合研究所と東京大学は,次世代暗号として米国で標準化が進められている耐量子計算機暗号(PQC : Post-Quantum Cryptography)の暗号解読コンテスト「Challenges for code-based problems」において,これまで未解読であった3元体に基づく210次元から240次元までの符号暗号の解読に成功した.PQCの一種である3元体に基づく符号暗号は,電子署名に適用した場合,2元体に基づく方式と比べて署名長を短くできる特徴がある.そのため,スマートカードやIoTセンサーなど,データサイズに制約がある機器での活用が期待される.本成果は,3元体上の符号暗号に対して,分割・並列処理を活用した効率的なアルゴリズムを開発・実装することで,従来は解読が困難であった問題の解読を実現したものである.これにより,高次元での解読時間の情報を取得できるようになり,実際の暗号に対する解読時間を外挿によって従来より正確に推定し,その安全性を検証することができた.

