小特集 実用化が迫る空間伝送方式ワイヤレス電力伝送システムの進展と展望   無線電力伝送の高度化に向けた取組み Initiatives towards Advancing Wireless Power Transmission

小特集 実用化が迫る空間伝送方式ワイヤレス電力伝送システムの進展と展望
 
無線電力伝送の高度化に向けた取組み
Initiatives towards Advancing Wireless Power Transmission

p.1157
平栗健史 松田崇弘 木村共孝 丸田一輝

空間伝送方式無線電力伝送(Wireless Power Transfer, WPT)は,配線不要で長距離かつ多数の機器への給電が可能であり,IoTセンサなどでの需要が高まっている.本研究では,WPTの高度化を目指し,給電効率と周波数利用効率の向上を図る.主なアプローチとして,メディアアクセス技術の開発,パケットベースの電力伝送手法,端末のグループ化並びにビームフォーミングによる給電手法,通信端末との干渉回避技術を提案し,一部シミュレーションと実験でその有効性を確認している.本稿では,それらの技術について概要を解説する.

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