特別小特集 AI時代の持続可能な地方分散社会を目指して
編集にあたって
Editorial Preface
p.975
石川県能美市におけるアイデアソンの実施報告
ワイヤレス電力伝送用デバイス開発の最新状況を御紹介
ワイヤレス電力伝送システムの社会実装の意義と,その中でGaN高周波パワーデバイスを用いる必然性,及び社会実装を加速するためのSIPプログラムでの取組みについて紹介する.
環境にやさしい電気自動車の更なる普及と未来へ向けて
EV普及の課題は1充電当りの走行距離の短さである.走行中ワイヤレス給電は,課題を解決するだけでなくバッテリーの搭載量を低減し車両価格を低減する技術として期待されている.本稿ではEV向けワイヤレス給電特有の問題である機器互換性の問題解決に向けた評価法の提案を行い,走行中ワイヤレス給電を搭載した評価用車両の仕様について詳細に報告する.このシステムを用いて90%以上の変換効率と20kWの給電結果を得た.更に,走行中ワイヤレス給電の普及がもたらす経済的効果について計算し,走行中ワイヤレス給電が社会に与える影響を評価した.
長時間・長距離飛行を可能にするワイヤレス充電
ドローン(無人航空機)の様々な分野での利用が進む中,活用範囲を広げる上で課題となっているのがバッテリー容量による飛行時間・距離の制約である.この課題に対して,内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)では,ドローンのワイヤレス電力伝送(WPT)による自動充電技術の開発に取り組んでいる.本稿では,SIPにおけるドローンWPTシステムの開発概要・進捗や社会実装に向けた取組みについて紹介する.