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加藤聖隆
「身の丈IoT技術」が地域の産業創成を活性化する
神奈川県相模原市では,地域企業の生産性向上を目的として,生産現場の見える化を実現するIoT技術の開発及び導入検証を進めている.導入する分野は,当初の目的であった①中小企業の生産管理の分野だけでなく,②精密農業分野,③Quality of Life(QoL)向上のための生活モニタ分野にまで広がってきている.IoT技術を導入において重要となるのは,導入される顧客側と,IoT技術を提供するIoTツールベンダとの協働作業が重要であることが,導入検証を進めていく中で明らかになってきた.事例を通して,身の丈のIoT技術導入を進めている「Sagamiharaモデル」を紹介する.