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岡 久雄 福原真一
動作は筋からの音(振動)で分かるか?
筋活動の計測・評価において,電気的情報の筋電図(EMG)とその応答である機械的情報として筋音図(MMG)がある.MMGは筋線維の収縮で発生したせん断応力を皮膚表面での圧力波として捉えたもので,音響(振動)信号である.それぞれ優位な場面があることから,同時計測が可能な「MMG/EMGハイブリッドセンサ」を開発した.共通の評価指標は振幅とパワースペクトルの基礎統計量で,MMGでは加速度と変位を加えた.動的運動時への応用,特に,回復期リハビリテーション過程における新たな指標として期待された.