特集 深層学習は情報・システムの研究をどう変えたか  第3部 音声・自然言語処理分野   7. 【音声認識】深層学習が支える音声認識技術 Automatic Speech Recognition Technologies Boosted by Deep Learning

特集 深層学習は情報・システムの研究をどう変えたか
 第3部 音声・自然言語処理分野
 
7. 【音声認識】深層学習が支える音声認識技術
Automatic Speech Recognition Technologies Boosted by Deep Learning

p.392
渡部晋治 久保陽太郎

深層学習でここまで来た,早い,正確,シンプルな音声認識技術
 近年,音声認識技術は精度や応用範囲の面で目覚ましい発展を遂げた.この発展の大部分は深層学習技術の発展によって支えられている.深層学習の音声認識における役割は,従来型の音響・言語それぞれのモデル性能の向上のみならず,系列変換技術を用いたエンドツーエンド深層学習による,新しい音声認識手法の展開など多岐にわたる.本稿では,上記の従来型,及びエンドツーエンド深層学習の音声認識への応用について紹介し,それらの現在の技術課題について解説を行う.

特集 深層学習は情報・システムの研究をどう変えたか  第2部 画像分野   3. 【文字認識】文字とは何か? ──深層学習により見えてきた新たな問い── What Are Letters? : A New Horizon of Document Image Analysis Research by Deep Learning

特集 深層学習は情報・システムの研究をどう変えたか
 第2部 画像分野
 
3. 【文字認識】文字とは何か?
──深層学習により見えてきた新たな問い──
What Are Letters? : A New Horizon of Document Image Analysis Research by Deep Learning

p.371
内田誠一

認識率向上だけでなく新たな視点も与えてくれた深層学習
 文字認識は,画像応用の中でも特に長い歴史を持つ分野である.様々な文字特徴や識別法の提案など膨大な研究がなされてきたが,深層学習により圧倒的な認識精度向上が図られた.データ収集も大規模化が進み,情景内文字や古文書,数式,表,レイアウトといった従来技術では困難であった対象にも深層学習が適用されるようになり,やはり認識精度の大幅な改善につながっている.更に現在,深層学習は「文字と人間との関わり方」を検証可能にしつつある.本稿ではこれら「最近の文字・文書認識技術」及び「今後の展開」について概観する.

特集 深層学習は情報・システムの研究をどう変えたか  第1部 総論   1. 深層学習登場前夜とその後 The Night before the Appearance of Deep Learning and Then

特集 深層学習は情報・システムの研究をどう変えたか
 第1部 総論
 
1. 深層学習登場前夜とその後
The Night before the Appearance of Deep Learning and Then

p.360
佐藤真一

深層学習はどのように生まれてきたのか
 深層学習がありとあらゆる分野で技術革新を起こしている.深層学習は人工ニューラルネットワークの第三次ブームに相当しているが,これまでのブームとは質的に異なるような広がりを見せている.深層学習はどのように登場したのか,以前のニューラルネットワークとどのような違いがあるのか,その後どのように広がっていったのか,等,現在のカンブリア爆発的な広がりの前までを概観したい.

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   2. ガラス球構成フリーフォール型水中無人探査機を用いた海洋環境計測 Ocean Environmental Measurement of Deep Sea Using a Glass Sphere for Free-fall Exploration System

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
2. ガラス球構成フリーフォール型水中無人探査機を用いた海洋環境計測
Ocean Environmental Measurement of Deep Sea Using a Glass Sphere for Free-fall Exploration System

p.281
小池義和 ラジャゴパラン ウママヘスワリ 二井信行 長澤純人

ガラス球で海洋環境観測,海洋マイクロプラスチック検出へ
 海洋環境計測において,低コストで簡便な運用が期待されているガラス球を用いたフリーフォール型の海中無人探査機型観測機について紹介する.筆者の一人が関わった江戸っ子1号プロジェクトに関連し,ガラス球内部に市販センサを設置した8,000m以上での超深海の海洋観測について述べる.更に,海洋の大きな問題となっているマイクロプラスチックの観測について,透明なガラス球の特徴を生かした光学的計測手法を紹介し,更に,MEMS技術を取り入れた取組みについて紹介する.

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   1. 民間宇宙ロケット用アビオニクス機器に対する諸要求と実現 Design Requirements and Implementation of Avionics System on Commercial Space Launch Vehicles

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
1. 民間宇宙ロケット用アビオニクス機器に対する諸要求と実現
Design Requirements and Implementation of Avionics System on Commercial Space Launch Vehicles

p.275
森岡澄夫 稲川貴大

身近にある電子情報通信技術が切り開く宇宙開発の新時代
 民間主導の宇宙開発が世界で活発化しており,ロケットも純民間での開発・運用が現実に行われるようになってきた.民間ロケットは高い安全性を持ちつつも低コストでなければならない.従来,飛行を制御するために搭載されるアビオニクス(計算機系)が,少量生産の特殊部品を使うことからコスト高騰の主原因となっていた.しかし自動車産業や医療産業などで計算機利用が進み,高性能・高信頼・低コストな電子部品が大量生産されるようになり,その多くは宇宙飛行環境でも利用できる.そのような社会状況変化により初めて,商業ベースに乗る民間ロケットが実現可能となった.

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   小特集編集にあたって Editorial Preface

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
小特集編集にあたって
Editorial Preface

p.274
編集チームリーダー 中村洋平

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   2. ガラス球構成フリーフォール型水中無人探査機を用いた海洋環境計測 Ocean Environmental Measurement of Deep Sea Using a Glass Sphere for Free-fall Exploration System

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
2. ガラス球構成フリーフォール型水中無人探査機を用いた海洋環境計測
Ocean Environmental Measurement of Deep Sea Using a Glass Sphere for Free-fall Exploration System

p.281
小池義和 ラジャゴパラン ウママヘスワリ 二井信行 長澤純人

ガラス球で海洋環境観測,海洋マイクロプラスチック検出へ
 海洋環境計測において,低コストで簡便な運用が期待されているガラス球を用いたフリーフォール型の海中無人探査機型観測機について紹介する.筆者の一人が関わった江戸っ子1号プロジェクトに関連し,ガラス球内部に市販センサを設置した8,000m以上での超深海の海洋観測について述べる.更に,海洋の大きな問題となっているマイクロプラスチックの観測について,透明なガラス球の特徴を生かした光学的計測手法を紹介し,更に,MEMS技術を取り入れた取組みについて紹介する.

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   1. 民間宇宙ロケット用アビオニクス機器に対する諸要求と実現 Design Requirements and Implementation of Avionics System on Commercial Space Launch Vehicles

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
1. 民間宇宙ロケット用アビオニクス機器に対する諸要求と実現
Design Requirements and Implementation of Avionics System on Commercial Space Launch Vehicles

p.275
森岡澄夫 稲川貴大

身近にある電子情報通信技術が切り開く宇宙開発の新時代
 民間主導の宇宙開発が世界で活発化しており,ロケットも純民間での開発・運用が現実に行われるようになってきた.民間ロケットは高い安全性を持ちつつも低コストでなければならない.従来,飛行を制御するために搭載されるアビオニクス(計算機系)が,少量生産の特殊部品を使うことからコスト高騰の主原因となっていた.しかし自動車産業や医療産業などで計算機利用が進み,高性能・高信頼・低コストな電子部品が大量生産されるようになり,その多くは宇宙飛行環境でも利用できる.そのような社会状況変化により初めて,商業ベースに乗る民間ロケットが実現可能となった.

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   小特集編集にあたって Editorial Preface

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
小特集編集にあたって
Editorial Preface

p.274
編集チームリーダー 中村洋平

小特集 バイオセンシングデバイスの技術動向   6. 電気化学センサ・バイオ燃料電池によるウェアラブルバイオセンシング技術 Wearable Biosensing Technology Using Electrochemical Sensors and Biofuel Cells

小特集 バイオセンシングデバイスの技術動向
 
6. 電気化学センサ・バイオ燃料電池によるウェアラブルバイオセンシング技術
Wearable Biosensing Technology Using Electrochemical Sensors and Biofuel Cells

p.225
四反田 功 辻󠄀村清也

健康管理用のウェアラブルバイオセンシングシステム
汗,尿,涙,唾液などの体液を用いた非侵襲的なウェアラブルバイオセンシングの研究が注目を集めている.将来的にウェアラブルバイオセンシング技術は,日常時の健康状態の管理や遠隔医療診断において十分な情報を提供できる.また,ウェアラブルバイオセンシングの新たな電源として,バイオ燃料電池技術が大きな関心を集めている.本稿では,酵素を電極触媒として用いた電気化学バイオセンサ,バイオ燃料電池及び自己駆動式バイオセンシングシステムについて概説する.