小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術   1. 民間宇宙ロケット用アビオニクス機器に対する諸要求と実現 Design Requirements and Implementation of Avionics System on Commercial Space Launch Vehicles

小特集 極限環境の計測を支える回路とシステム技術
 
1. 民間宇宙ロケット用アビオニクス機器に対する諸要求と実現
Design Requirements and Implementation of Avionics System on Commercial Space Launch Vehicles

p.275
森岡澄夫 稲川貴大

身近にある電子情報通信技術が切り開く宇宙開発の新時代
 民間主導の宇宙開発が世界で活発化しており,ロケットも純民間での開発・運用が現実に行われるようになってきた.民間ロケットは高い安全性を持ちつつも低コストでなければならない.従来,飛行を制御するために搭載されるアビオニクス(計算機系)が,少量生産の特殊部品を使うことからコスト高騰の主原因となっていた.しかし自動車産業や医療産業などで計算機利用が進み,高性能・高信頼・低コストな電子部品が大量生産されるようになり,その多くは宇宙飛行環境でも利用できる.そのような社会状況変化により初めて,商業ベースに乗る民間ロケットが実現可能となった.

コメントを残す