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創立100周年記念号 電子情報通信学会100年史紹介 Introduction of IEICE 100 Year History
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移動通信システムは小セル化による大容量化を続けている.一方,少子高齢化の進む日本において,労働力を確保することが重要になりつつある.本稿では,この二つの事象がつながるような,超スマート社会における人間形ロボットの活用についての考察を行う.移動通信システムの発展形態を説明し,将来の基地局がロボットになることを述べる.そしてそのロボットを人間のモバイルセルフエージェントとしても機能させ人の様々な分身活動を行うことにより,労働力の向上を実現することが可能であることを,同時会議システムの例を示しながら説明する.
計算機の処理性能の向上は人類に様々な恩恵をもたらしている.過去できなかったような規模や精度のシミュレーションは,デザインや環境調査,気候予測,回路設計など,身の回りの様々な場面で活用されている.一方,脳の構造や働きにヒントを得て考案されたニューラルネットワークは深層学習の登場で急速にパターン認識性能を向上させていることは周知の事実である.本稿では,計算機が今後一層性能を向上させると仮定し,それを用いたシミュレーションが我々にもたらす新しい可能性を,特に深層学習の延長線上にない場合について論じてみたい.