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重松昌行 齊藤晋聖
究極の高性能化とコモディティ化に向けて
インターネットやスマートフォンの普及に伴うトラヒックの増大を陰で支えてきたのは,張り巡らされた光ファイバ通信網である.本稿では,光ファイバ増幅技術と波長分割多重伝送技術を起点に,光ファイバ技術のこの25年間の進化を,幹線系とアクセス系に分けて概観する.今や情報通信技術は一般化し,クラウドに集結・蓄積されたデータを用いて,いかなるサービスができるかに焦点が移っており,市場構造も変革を迎えている.光ファイバにも,高速にデータを収集・処理するための,究極の高性能化とコモディティ化が求められている.