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島田啓一郎
もっと感動する暮らしを創り出す
エレクトロニクスは今後も人々の暮らしに感動を提供する.映像は更に高度化し,VRをはじめとする臨場感拡大技術が,超広帯域ネットワークでつながった人々の共感を加えて感性価値を高めていく.それらの背景にはこの数十年の記録・処理・伝送におけるビット単価の低減と,それにより消費価値が拡大されてきた流れがある.この先も技術革新が様々な制約を解放して新たな事業を創造し続ける.本稿ではエレクトロニクスによる暮らしへの影響の経緯から,今後の社会・文化・芸術・エンタテインメントへの貢献を考察する.