pp131
川西哲也
アナログ的なアプローチによるディジタル時代のシステム最適化への挑戦
光技術により電波の発生・検波を行うマイクロ波・ミリ波フォトニクス技術は,通信の分野ではシステム構築の柔軟性や簡素化など,計測の分野では広帯域性や低じょう乱性などの利点があり,現在,国内外で活発に研究開発が進められている.次世代移動通信システムにおいて,ネットワーク接続された多数の基地局から成る構成が検討されており,光ファイバ通信と無線通信の更なる融合が期待されている.本稿ではこのような光と無線の融合領域の開発の方向性を議論し,マイクロ波・ミリ波フォトニクス技術の動向を紹介する.