特集 様々なハードウェアに適応したAI実装技術
3. AI 実装技術
3-8 不揮発性メモリを用いたAIチップの実装技術
AI Chip Implementation Technology Using Non-volatile Memory
p.543
河野和幸
低消費電力を実現するアナログAIチップとは?
人工知能(AI)が近年注目されているが,AI処理を行うためのハードウェアの消費電力が大きな課題となっている.この課題を解決するための技術として,ニューロモルフィックコンピューティング,あるいはインメモリコンピューティングと呼ばれる不揮発性メモリを用いた非ノイマン形AIチップが近年注目されている.本稿では不揮発性メモリを用いたAIチップの動作原理と特長,及び筆者らの研究グループが開発した抵抗変化形メモリ(ReRAM)を用いたAIチップの回路実装技術とその性能について述べる.