小特集 通信障害と社会
1.通信障害と社会
Communication Service Outage and Society
p.24
谷脇康彦
通信ネットワークの構造変化に伴い,通信サービスの提供に関わるリスク因子の増大と多様化が進み,無謬主義からリスク管理主義への転換が求められる中,リスクの外的要因に対する機能保証と内的要因に対する信頼性向上を2本柱とする統合的なリスク管理・対処の手法の確立が求められている.本稿では通信障害をめぐる環境変化の中で通信事業者が取り組むべき対策の基本的な枠組みについて整理する.