特集 人とAIの協働   宇宙分野における人とAIの協働 Challenges of AI in Space Development

特集 人とAIの協働
 
宇宙分野における人とAIの協働
Challenges of AI in Space Development

p.429
堤 誠司, 橋本真太郞

宇宙開発ではミッションの複雑化に伴い,従来の人間を中心とした運用から自律化へのニーズが高まっている.自律化を実現する上でAIは鍵を握る技術であり,宇宙航空研究開発機構では特にその応用に焦点を当てた研究を進めている.深層学習を使用した衛星画像からの船舶識別,スペースデブリの位置推定,また再使用ロケットエンジンの健全性予測及び管理に関する研究事例を紹介するとともに,AI利用における課題の一つである学習データ不足に対し,数値シミュレーションを用いたデータ生成やドメインシフトの抑制について解説する.

小特集 AIチップに向けた不揮発性メモリ技術とその展望   不揮発性メモリを用いたニューロモルフィックAIハードウェアの最新技術と今後の展望 Latest Technologies and Future Prospects for Neuromorphic AI Hardware Using Non-volatile Memory

小特集 AIチップに向けた不揮発性メモリ技術とその展望
 
不揮発性メモリを用いたニューロモルフィックAIハードウェアの最新技術と今後の展望
Latest Technologies and Future Prospects for Neuromorphic AI Hardware Using Non-volatile Memory

p.289
野村 修 森江 隆

既存ディジタル方式を越える性能が期待されているニューロモルフィックAIハードウェアの構成法として,不揮発性メモリを用いたCiMアーキテクチャについて説明し,最新技術とその課題を示す.更に不揮発性メモリを応用したアナログ的な演算手法として,筆者らが提案している時間領域アナログ集積回路方式における設計法と,高効率化に適したリザバー計算モデルについて紹介する.

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図   ヒューマンコミュニケーション研究から見る未来のかたち Envisioning the Future: A Human Communication Research Perspective

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図
 
ヒューマンコミュニケーション研究から見る未来のかたち
Envisioning the Future: A Human Communication Research Perspective

p.237
新井田 統 小森智康 酒向慎司 田中章浩 布川清彦

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図   “私の思う100年後の未来”に対して The Future in Next 100 Years I Think

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図
 
“私の思う100年後の未来”に対して
The Future in Next 100 Years I Think

p.233
佐藤弘樹

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図   未来予想図(健康編) Future Visions: Health Care

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図
 
未来予想図(健康編)
Future Visions: Health Care

p.207
高橋応明

小特集 自動運転を支える情報通信技術の最新動向   自動運転を支えるEMC設計評価技術 EMC Design and Evaluation Technology Supporting Autonomous Driving

小特集 自動運転を支える情報通信技術の最新動向
 
自動運転を支えるEMC設計評価技術
EMC Design and Evaluation Technology Supporting Autonomous Driving

p.135
和田修己

自動車の安全性を確保するために,車載電気電子機器は高い信頼性が要求される.特に,自動運転を実現するためには,雑音源となるパワエレ機器も存在するEV等の自動車中で車載ネットワークの信頼性と情報通信の完全性を確保する必要がある.複雑システムである車載電気電子機器系の中で通信の信頼性・完全性を確保するために,車載ネットワーク機器のEMC試験法に関する国際標準化,車載通信用トランシーバIC等の集積回路・電子部品のEMC性能を確保するための設計法の開発が進んでいる.本稿では,それら技術の概要と最近の国際標準化動向について解説する.

小特集 通信障害と社会   2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

小特集 通信障害と社会
 
2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて
Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

p.29
中尾彰宏

近年の大規模な通信障害で我が国の社会経済活動に大きな支障が出たことは記憶に新しい.社会経済活動や生命の維持のために情報通信を基礎とするコンピュータやネットワークを駆使して創造される「サイバー世界」を支えるインフラ「次世代サイバーインフラ」が重要である.これからは,国家の命運を左右するとも言われる「人類のライフライン(生命線)」としての重要インフラである次世代サイバーインフラを産学官で実現するための活動を推進するべきである.
 本稿では,電子情報通信学会での産学官への提言に向けた取組みを紹介し議論する.

小特集 通信障害と社会   1.通信障害と社会 Communication Service Outage and Society

小特集 通信障害と社会
 
1.通信障害と社会
Communication Service Outage and Society

p.24
谷脇康彦

通信ネットワークの構造変化に伴い,通信サービスの提供に関わるリスク因子の増大と多様化が進み,無謬主義からリスク管理主義への転換が求められる中,リスクの外的要因に対する機能保証と内的要因に対する信頼性向上を2本柱とする統合的なリスク管理・対処の手法の確立が求められている.本稿では通信障害をめぐる環境変化の中で通信事業者が取り組むべき対策の基本的な枠組みについて整理する.

小特集 通信障害と社会   2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

小特集 通信障害と社会
 
2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて
Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

p.29
中尾彰宏

近年の大規模な通信障害で我が国の社会経済活動に大きな支障が出たことは記憶に新しい.社会経済活動や生命の維持のために情報通信を基礎とするコンピュータやネットワークを駆使して創造される「サイバー世界」を支えるインフラ「次世代サイバーインフラ」が重要である.これからは,国家の命運を左右するとも言われる「人類のライフライン(生命線)」としての重要インフラである次世代サイバーインフラを産学官で実現するための活動を推進するべきである.
 本稿では,電子情報通信学会での産学官への提言に向けた取組みを紹介し議論する.