1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図   未来予想図(健康編) Future Visions: Health Care

1200号記念特集 100年後の情報通信が支える未来予想図
 
未来予想図(健康編)
Future Visions: Health Care

p.207
高橋応明

小特集 自動運転を支える情報通信技術の最新動向   自動運転を支えるEMC設計評価技術 EMC Design and Evaluation Technology Supporting Autonomous Driving

小特集 自動運転を支える情報通信技術の最新動向
 
自動運転を支えるEMC設計評価技術
EMC Design and Evaluation Technology Supporting Autonomous Driving

p.135
和田修己

自動車の安全性を確保するために,車載電気電子機器は高い信頼性が要求される.特に,自動運転を実現するためには,雑音源となるパワエレ機器も存在するEV等の自動車中で車載ネットワークの信頼性と情報通信の完全性を確保する必要がある.複雑システムである車載電気電子機器系の中で通信の信頼性・完全性を確保するために,車載ネットワーク機器のEMC試験法に関する国際標準化,車載通信用トランシーバIC等の集積回路・電子部品のEMC性能を確保するための設計法の開発が進んでいる.本稿では,それら技術の概要と最近の国際標準化動向について解説する.

小特集 通信障害と社会   2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

小特集 通信障害と社会
 
2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて
Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

p.29
中尾彰宏

近年の大規模な通信障害で我が国の社会経済活動に大きな支障が出たことは記憶に新しい.社会経済活動や生命の維持のために情報通信を基礎とするコンピュータやネットワークを駆使して創造される「サイバー世界」を支えるインフラ「次世代サイバーインフラ」が重要である.これからは,国家の命運を左右するとも言われる「人類のライフライン(生命線)」としての重要インフラである次世代サイバーインフラを産学官で実現するための活動を推進するべきである.
 本稿では,電子情報通信学会での産学官への提言に向けた取組みを紹介し議論する.

小特集 通信障害と社会   1.通信障害と社会 Communication Service Outage and Society

小特集 通信障害と社会
 
1.通信障害と社会
Communication Service Outage and Society

p.24
谷脇康彦

通信ネットワークの構造変化に伴い,通信サービスの提供に関わるリスク因子の増大と多様化が進み,無謬主義からリスク管理主義への転換が求められる中,リスクの外的要因に対する機能保証と内的要因に対する信頼性向上を2本柱とする統合的なリスク管理・対処の手法の確立が求められている.本稿では通信障害をめぐる環境変化の中で通信事業者が取り組むべき対策の基本的な枠組みについて整理する.

小特集 通信障害と社会   2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

小特集 通信障害と社会
 
2.「ライフライン」としての次世代サイバーインフラの実現に向けて
Realizing Next Generation Cyber Infrastructure as “Lifeline”

p.29
中尾彰宏

近年の大規模な通信障害で我が国の社会経済活動に大きな支障が出たことは記憶に新しい.社会経済活動や生命の維持のために情報通信を基礎とするコンピュータやネットワークを駆使して創造される「サイバー世界」を支えるインフラ「次世代サイバーインフラ」が重要である.これからは,国家の命運を左右するとも言われる「人類のライフライン(生命線)」としての重要インフラである次世代サイバーインフラを産学官で実現するための活動を推進するべきである.
 本稿では,電子情報通信学会での産学官への提言に向けた取組みを紹介し議論する.

小特集 通信障害と社会   1.通信障害と社会 Communication Service Outage and Society

小特集 通信障害と社会
 
1.通信障害と社会
Communication Service Outage and Society

p.24
谷脇康彦

通信ネットワークの構造変化に伴い,通信サービスの提供に関わるリスク因子の増大と多様化が進み,無謬主義からリスク管理主義への転換が求められる中,リスクの外的要因に対する機能保証と内的要因に対する信頼性向上を2本柱とする統合的なリスク管理・対処の手法の確立が求められている.本稿では通信障害をめぐる環境変化の中で通信事業者が取り組むべき対策の基本的な枠組みについて整理する.

小特集 そのとき研究の歴史が動いた ――画像認識の発展の歴史を振り返って――   カーネル法のそのとき The “Moment” of the Kernel Method

小特集 そのとき研究の歴史が動いた ――画像認識の発展の歴史を振り返って――
 
カーネル法のそのとき
The “Moment” of the Kernel Method

p.1100
前田英作

ベクトル間の内積を利用して効率的な非線形演算を実現するカーネル法は,1990年代後半におけるサポートベクトルマシン(SVM)の普及とともに広く知られるようになり,その後,様々な形で利用されるようになった.SVMの発案からカーネル法の普及に至るカーネル法の「そのとき」,そのアイデアの源流である「その前」,そしてその後の展開である「それから」について触れてみたい.

小特集 そのとき研究の歴史が動いた ――画像認識の発展の歴史を振り返って――   イメージベーストレンダリングのそのとき The “Moment” of Image-based Rendering

小特集 そのとき研究の歴史が動いた ――画像認識の発展の歴史を振り返って――
 
イメージベーストレンダリングのそのとき
The “Moment” of Image-based Rendering

p.1086
岡部孝弘

任意視点・任意照明環境における写実的な画像の生成は,コンピュータグラフィックス(CG)とコンピュータビジョン(CV)の学際的な研究課題の一つである.イメージベーストレンダリングは,画像から画像を直接生成することで,写実的な任意視点・任意照明画像の生成を行うものである.本稿では,イメージベーストレンダリング分野の金字塔的な研究として,SIGGRAPH2000で発表されたDebevecらの論文に焦点を当て,その時代背景やその後も含めて,イメージベーストレンダリングのそのときについて考える.