特集 シリコンフォトニクスを用いた光通信素子の研究開発最新動向   3. シリコンフォトニクス技術を用いた集積フォトニクスプラットホームの構築 Silicon Photonics Platform for Large-scale Device Integration

特集 シリコンフォトニクスを用いた光通信素子の研究開発最新動向
 
3. シリコンフォトニクス技術を用いた集積フォトニクスプラットホームの構築
Silicon Photonics Platform for Large-scale Device Integration

p.1299
堀川 剛

高速光情報伝送に向けた光デバイスの大規模集積
 シリコンフォトニクス技術による種々の光機能を大規模光回路に集積するためには,各機能デバイスの設計・プロセス・検証を連携させ,プラットホーム技術として統合する必要がある.我々は,ArF液浸露光などの40nm世代CMOS技術,300mm径SOI,ゲルマニウムエピタキシャル成長装置,光ウェーハプロービングシステムを用いたプロセス制御,及び統合的な設計ライブラリにより,世界最高の低伝搬損導波路,波長確度の高いフィルタ素子,高速変調器・受光器等の再現性の高い集積を可能とするプラットホーム技術を確立した.

特集 シリコンフォトニクスを用いた光通信素子の研究開発最新動向   2. シリコンフォトニクスを用いた1.6Tbit/sインタコネクション集積チップの開発 Development of 1.6-Tbit/s Interconnect Integrated Chip Based on Silicon Photonics Technology

特集 シリコンフォトニクスを用いた光通信素子の研究開発最新動向
 
2. シリコンフォトニクスを用いた1.6Tbit/sインタコネクション集積チップの開発
Development of 1.6-Tbit/s Interconnect Integrated Chip Based on Silicon Photonics Technology

p.1291
中村隆宏

データセンターで用いる超小形・大容量の光トランシーバを目指して
 データセンターで用いられる光トランシーバは,2030年頃までに1.6Tbit/sになると予測されている.また,大容量というだけでなくLSI直近に実装するため小形化・低消費電力化も同時に求められる.シリコンフォトニクス技術を用いて1.6Tbit/sの超小形・大容量波長分割多重チップの要素素子である112Gbit/s Ge電界吸収形光変調器・導波路形Ge受光器及びこれらを動作させる最先端SiGe-BiCMOSプロセスを用いたドライバ・TIA,更に,16波長合分波器を開発し,基本動作を実証した.

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向   4. IDPSシグネチャ分類への機械学習適用 Applying Machine Learning to IDPS Signature Classification

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向
 
4. IDPSシグネチャ分類への機械学習適用
Applying Machine Learning to IDPS Signature Classification

p.1215
川口英俊 中谷裕一

機械学習でネットワークセキュリティ運用を支える
 ネットワーク運用の現場では,ログの振り分けや機器設定などの業務を,機械学習の適用により効率化することが期待される.これらの多種多様な業務に広く適用可能な,汎用的な機械学習技術はいまだ確立されておらず,現状は地道に個別事例について検証を行っていく必要がある.本稿ではその一つとして,IDPS(Intrusion Detection and Prevention System)のシグネチャを,重要度で分類する機械学習の適用研究について紹介する.具体的には,シグネチャの特徴量設計やその分析,またIf/Thenルールでラベル付けを行ったデータを機械学習に用いた場合の結果を共有する.

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向   3. 機械学習を用いたネットワークの自動設計技術 Network Design Automation Technology by AI/ML

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向
 
3. 機械学習を用いたネットワークの自動設計技術
Network Design Automation Technology by AI/ML

p.1208
黒田貴之 八鍬 豊 田辺和輝

ネットワーク運用のディジタルトランスフォーメーションに向けて
 近年,様々な産業の従事者が各々の要件に合わせた高品質で安定したネットワークを柔軟かつ迅速に構築可能にするために,ネットワークの自律的な運用管理技術の研究開発が盛んに取り組まれている.筆者らは,ネットワークの自律化を実現するコア技術の一つとして,ネットワークの自動設計技術の研究開発を推進してきた.本稿では,まず自動設計技術の概要を示し,これを機械学習によって拡張し,より柔軟・迅速かつ高品質な設計を可能とする手法について述べる.また,簡易なサンプルを用いた実験を通じてその実現性と有効性を議論する.

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向   1. 機械学習を用いた仮想5Gコア網における障害原因解析手法 Root Cause Analysis in Virtualized 5GC Using Machine Learning

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向
 
1. 機械学習を用いた仮想5Gコア網における障害原因解析手法
Root Cause Analysis in Virtualized 5GC Using Machine Learning

p.1194
河崎純一 毛利元一 鈴木悠祐 大谷朋広

ネットワーク運用監視に機械学習を導入するためのポイントとは?
 昨今普及が進む第5世代移動通信システム(5G)のネットワークでは,仮想化技術を用いたNFV(Network Function Virtualization)の導入が拡大している.通信事業者は,仮想化によって迅速かつ柔軟に通信サービスを提供することができるようになる一方で,ネットワーク構成の複雑化により運用負荷が増大し,従来の人手中心のオペレーションでは通信品質を維持するのが難しくなる.本稿では,その解決策として期待される機械学習を用いたネットワーク運用の中から特に障害原因解析に関する取組みとして,仮想5Gコア網を対象とした機械学習による障害原因解析モデルの構築手法と性能評価の結果について述べる.

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向   3. 機械学習を用いたネットワークの自動設計技術 Network Design Automation Technology by AI/ML

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向
 
3. 機械学習を用いたネットワークの自動設計技術
Network Design Automation Technology by AI/ML

p.1208
黒田貴之 八鍬 豊 田辺和輝

ネットワーク運用のディジタルトランスフォーメーションに向けて
 近年,様々な産業の従事者が各々の要件に合わせた高品質で安定したネットワークを柔軟かつ迅速に構築可能にするために,ネットワークの自律的な運用管理技術の研究開発が盛んに取り組まれている.筆者らは,ネットワークの自律化を実現するコア技術の一つとして,ネットワークの自動設計技術の研究開発を推進してきた.本稿では,まず自動設計技術の概要を示し,これを機械学習によって拡張し,より柔軟・迅速かつ高品質な設計を可能とする手法について述べる.また,簡易なサンプルを用いた実験を通じてその実現性と有効性を議論する.

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向   1. 機械学習を用いた仮想5Gコア網における障害原因解析手法 Root Cause Analysis in Virtualized 5GC Using Machine Learning

小特集 機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向
 
1. 機械学習を用いた仮想5Gコア網における障害原因解析手法
Root Cause Analysis in Virtualized 5GC Using Machine Learning

p.1194
河崎純一 毛利元一 鈴木悠祐 大谷朋広

ネットワーク運用監視に機械学習を導入するためのポイントとは?
 昨今普及が進む第5世代移動通信システム(5G)のネットワークでは,仮想化技術を用いたNFV(Network Function Virtualization)の導入が拡大している.通信事業者は,仮想化によって迅速かつ柔軟に通信サービスを提供することができるようになる一方で,ネットワーク構成の複雑化により運用負荷が増大し,従来の人手中心のオペレーションでは通信品質を維持するのが難しくなる.本稿では,その解決策として期待される機械学習を用いたネットワーク運用の中から特に障害原因解析に関する取組みとして,仮想5Gコア網を対象とした機械学習による障害原因解析モデルの構築手法と性能評価の結果について述べる.

小特集 ドローン活用の今   4. 水空合体ドローン Combined Underwater and Aerial Drones

小特集 ドローン活用の今
 
4. 水空合体ドローン
Combined Underwater and Aerial Drones

p.1114
西谷明彦 川田亮一 小島淳一 松木友明 吉原貴仁

空を飛び水に潜る遠隔水中監視の可能性を広げる水空合体ドローン
 我が国における大きな課題の一つとして,インフラの老朽化が進んでおり,これには水域にある橋脚やダム,港湾岸壁関係の施設も含まれる.その点検を担う潜水士の数は,高齢化等により減少しつつある.また水産業に目を向けると漁業従事者も減少しており,いけすの見回り等の作業が負担になりつつある.筆者らはこれらの課題の解決を目的として,水空合体ドローンを開発した.目的の水域(海域)まで空中ドローンが水中ドローンを抱えて自動で飛行,着水し,その後水中ドローンを分離,作業完了後に回収して離水,陸上拠点に戻ってくる.水中からの実時間映像伝送が可能で,水中ドローンの位置を知るために音響測位機能を搭載している.本稿では,この世界初のシステムについて説明する.

小特集 ドローン活用の今   1. 世界のドローン利活用の動向と将来展望 Global Drone Utilization Trends and Future Prospects

小特集 ドローン活用の今
 
1. 世界のドローン利活用の動向と将来展望
Global Drone Utilization Trends and Future Prospects

p.1094
野波健蔵

世界のドローン飛行性能やユースケースを初めて解明
 本稿では,世界のドローン利活用の動向をドローンプラットホーマであるドローンメーカの視点から捉えて俯瞰している.特に,欧米におけるドローンメーカに注目して,回転翼・固定翼といった機体のタイプ別特徴,エンジン・電動といった機体の動力別特徴,機体の飛行性能,ユースケースと機体のタイプとの関係,物流ドローンと飛行性能,空飛ぶクルマの特徴を固定翼の有無で分類してその傾向を明らかにしている.最後にユーザの視点から利活用動向等を展望している.

小特集 ドローン活用の今   1. 世界のドローン利活用の動向と将来展望 Global Drone Utilization Trends and Future Prospects

小特集 ドローン活用の今
 
1. 世界のドローン利活用の動向と将来展望
Global Drone Utilization Trends and Future Prospects

p.1094
野波健蔵

世界のドローン飛行性能やユースケースを初めて解明
 本稿では,世界のドローン利活用の動向をドローンプラットホーマであるドローンメーカの視点から捉えて俯瞰している.特に,欧米におけるドローンメーカに注目して,回転翼・固定翼といった機体のタイプ別特徴,エンジン・電動といった機体の動力別特徴,機体の飛行性能,ユースケースと機体のタイプとの関係,物流ドローンと飛行性能,空飛ぶクルマの特徴を固定翼の有無で分類してその傾向を明らかにしている.最後にユーザの視点から利活用動向等を展望している.