二宮正士
持続的農業生産のためのインダストリー4.0を全地球的な視点で解説
持続的農業生産のためのインダストリー4.0を全地球的な視点で解説
地場産業へのICT 導入による活性化と新たな地域連携の提案
塩尻市におけるスマートシティプロジェクトの概要とその効果
ディジタル変革による地域活性化の可能性を実例を交えて熱く説く
深層学習の導入による音声認識性能改善のからくり
音声認識技術は,大量の音声データの利用と深層学習の導入により,近年急速に発展してきた.この中で,今まで非常に難しいと考えられてきた雑音下の音声認識の精度も向上し,現実的な環境で用いることができるようになってきている.本稿では,深層学習の利用を中心に,近年の音声認識技術の発展及びその将来像について,音声認識を含めた音声処理研究者のみならず,関連する技術分野の研究者も対象に,解説を行う.
真空管技術のリバイバル
ミリ波帯と赤外線領域の中間領域に位置するテラヘルツ波帯には,「テラヘルツギャップ」と呼ばれる有用な通信用増幅デバイスがない周波数帯が存在し,電力発生・増幅技術の開発が重要な課題の一つである.このテラヘルツ波帯では,マイクロ波帯からミリ波帯において使われている進行波管が高出力な増幅器を実現するための増幅デバイスの候補として期待されている.この進行波管の動作周波数を高めるためには増幅素子(遅波回路)の微細化が必要となる.本稿では進行波管の遅波回路をマイクロマシン技術を使って微細化した300GHz帯進行波管及び可搬形電力モジュールの開発状況を含めて報告する.
光に迫る! 超高速無線技術のフロンティア
超高周波を用いるテラヘルツ帯通信には高周波性能の勝る化合物半導体がこれまで研究で用いられてきた.一方で,275GHzを超える未割当の周波数帯が今後通信に利用できる期待から300GHz帯と呼ばれる周波数を用いるテラヘルツ通信が注目を集めている.この300GHz帯において,シリコンゲルマニウムトランジスタを用いるBiCMOS集積回路と微細化の進むCMOS集積回路を用いた無線通信回路の研究が増えてきた.本稿では,この2種類の量産に優れるシリコン集積回路を用いたテラヘルツ通信技術の概要を説明し,その応用と将来を議論する.